大会概要
大会名;SOUVENIR GEORGES-ÉTHIER
日時;2024年9月26日
カテゴリー;JUVÉNILE Messieurs moins de 14 ans
ケベック州大会の一つで、今シーズン初戦。
このカテゴリーはフリープログラムのみ。
今大会の息子の結果
大会一週間前までの様子
8月末から小学校を転校し環境が変わり、その対応に必死の巻き。その中で、毎日のように氷上で練習とメインコーチによるレッスン。週3〜4日ストローキング個人レッスン、オフアイスとして週に各1回バレエ・コンディショニング・ジャンプのレッスン、自宅ではストレッチやピラティスなどのトレーニング。
しかし、彼はまだダブルジャンプが安定しておらず、2S (ダブル・サルコウ)以外の出来は、よく言って2割ほど。2F (ダブル・フリップ)と2Lo (ダブル・ループ)が決まらない…。2Lz (ダブル・ルッツ)も入れたいところだけれど、そこまで全然行けない…。
このままでは最下位になりかねないレベル…。
緊急事態発生!
さらに、大会三日前…
まさかのコーチがどうしても帯同出来ないという事態に…!!
大会前2日間予定されていたレッスンもなし。自主練に。
さすがに前日だけはなんとかオンラインレッスンをしてもらう。
大会の場所は自宅から車で3時間半ほど離れた場所で、まだまだ彼は試合に慣れておらず、コーチ不在で迎える不安は大きい。
しかし、現地に行く予定でいる別のクラブのコーチにピンチヒッターを頼めることに。なんとか、一人で乗り切る事態は免れる。
試合の結果は…
結果からズバリ、4位でした。
それもそのはずで、まず、彼は11歳で出場していますが上限は14歳で、おそらく彼が最年少。2年以上同じカテゴリーにいる選手もいます。つまり、ちょっと背伸びで出場しています。もちろん、幼少期から上手な選手は低年齢でも出場していることはありますが、大体それは女子の選手が多く、ケベックでは男子にはあまり見られません。(全くいないわけではありません)
それから、まだあまり出来ることが多くないので、プログラムのエレメンツの構成力が低い…。全部できたとしても点数が出ない構成になっています。これは、まだ初戦なので、1年かけてゆっくりやっていこうというコーチの意向です。
ちなみに、トップ3は2Aやダブル+ダブルのコンビネーションジャンプが入っています。構成力が違いすぎます…(笑)
上記が今大会の実際のスコアです。
2Fはちょっと着氷時に体がやや分解してしまい、少し減点を取られています。
1Lzは氷上の穴にはまってなんとか転倒を堪えたので、大きく減点されました。
FSSpはデスドロップで入って上手くいったので、加点をもらえました。
2S+1Tのサルコウが本人曰く失敗しかけたとのことで、減点にならずよかったです。
2Loは転倒+回転不足で大きく減点です。ダウングレードですがアンダーローテじゃ…と密かに思っています。(ジャッジ批判するつもりはありません)
CCoSpは最初のキャメルスピンで足の高さが変わってノーカウントになってしまい、大きく減点です。本人曰く、キャメル前に失速してしまい回転が止まりそうになったとのことです。止まらなくて何よりです。
1A+1Loは良かったと思います。
StSqはまさかの0点です。終了後ジャッジに確認しに行ったところ、内容は良く加点をあげられる出来栄えでしたが、移動距離が足りずノーカウントだそうです。
そんなわけで、エレメンツの得点が今までより良くありません。が、2Fは回転不足を取られず転倒もなく、今シーズンから取り入れたデスドロップも高評価でちゃんと収穫はありました。
また、とても良かったのはコンポザンツの得点で、こんなにエレメンツが低いのに僅差で全体の二番目の得点でした。(エレメンツの得点が良ければ、1位の得点をもらえたとのこと)(J3の評価が何故か超辛口。嫌われてる?)
ステップシークエンスがまさかゼロになるとは予想外で、得点も去年より取れておらず、一瞬落ち込んだようですが、私個人としては、良くも悪くも納得の得点です。まぁそうだよね、という感じです。やっていることはできたし、足りないところは足りない、に尽きます。
もちろん、本人は努力をしていますし、感心もしていますが、彼が目指すのは州チャンピオンではありません。世界を目指しています。トントン拍子に行かずに、躓いて考えたり立ち止まったり、うまくいかない経験も小さい頃にしていたほうが今後にとっていいかな、と思っています。すごく悔しかったと思いますが、こうして強くなっていってほしいなと思い、とてもいい試合だったと感じています。
存在アピールに成功?
結果や得点は少し残念だったのですが、臨時帯同してくださったコーチにとても褒めていただきました。『あなたのスケートはすごく上手だし、ジャンプは高いし、芸術性に優れている』と。余談で、息子はすごく小さいのですが『世界でトップを獲る選手は小さい人が多いから、あなたもいけるわ!』とも(笑)
臨時コーチはすごく素敵なお人柄で、息子も安心して試合に臨むことができ、心から感謝しています。
また、その臨時コーチがわざわざ他のコーチから電話で『今日あなたが帯同している子、すごくいいわね!誰なの!?』と聞かれたとか。
その他、他の方からも、演技が終了した瞬間、『あなたの演技が一番拍手や歓声が上がってたわね』などたくさんの嬉しいお声をいただくことができました。
大きなお兄ちゃんたちに紛れて、最終滑走でチビっこが出てきて、少しは存在を知ってもらえるきっかけになったのかな?(そうだといいなぁ)
まとめ
いいこともよくないこともありましたが、まだまだ今シーズンの初戦です。明確に課題も見えて、本当に良い大会になりました。
次は10月に強化選手のセミナーがあり、11月に地域の大会があり、12月再び州大会となりリベンジマッチとなります。大会は2月まで毎月続きます。
これからケベックは雪が降り極寒になるかもしれないので、体調と怪我に気をつけて、これからも夢に向かって走っていきます!
どうぞ、これからも応援よろしくお願い致します!!