留学中にカナダで車を購入する!カナダの車事情とは?

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どうやって自分の車を手に入れたらいい?

私はカナダに来て、すでに3台目の車に乗っています。全て中古車です。これには色々と事情があります。それは、後ほどお話しするとして、まずどうやって手に入れたら良いか?についてお話ししていきましょう。
下記のように、いくつか方法があります。

1️⃣車のメーカーに直接出向く
2️⃣中古車販売店に行く
3️⃣個人売買する
4️⃣日本から持ち込む

大体この4つが主な入手方法になります。それでは、一つずつ説明します。

車のメーカーに直接出向く

これは日本と同じですね。トヨタ・ホンダ・日産など自動車販売店に行く方法です。ちなみに、この3社は少なくとも私の住むモントリオールには何店舗も存在します。三菱やマツダもあります。日本車は人気が高いので、かなり日本車の所有率は高いように感じます。もちろん、BMWやベンツなどもあります。カナダにはカナダ発自動車メーカーがないため、全て輸入車だと聞いています。

面白いことに、車種によっては日本とは別名のものがあります。また、日本では販売していない車種や、カナダでは販売していない車種もあります。

車線が日本とは逆なので、ハンドルも左ハンドルが一般的です。私は最初、車線が逆だということには抵抗がなかったのですが、ウインカーとワイパー操作箇所が左右逆についているので、右左折の度に晴れているのに窓の乾拭きをしまくりました(笑)これは、日本人海外車あるあるだと思います。
オートマ車が多いのですが、マニュアル車も販売していたり、電気自動車もちょこちょこ走っているので、ここは日本と同じような状況です。

さて、一番安心して買えるのは、やはりメーカー直売ですね。騙されたり、変な買い物をすることはまずありません。もちろん、それがゆえにお値段は可愛くない数字が並びます。

メーカー直売の良いところは、車の登録などは代行してくれるので自分で出向く必要がないことです。ちなみに、自分で登録に行くとかなりの時間と運(運が悪いと列に並んでも急に今日は終わり!と打ち切られるなんてことも…)を要します。※州や地域により異なります

あとは、故障などの際に、気軽に持ち込めるのもメリットですし、ケベック州では冬用タイヤは時期が来ると必須になるので(着用していない場合は罰金)、タイヤ交換やタイヤの預かり、それついでのオイル交換なども行きやすいのは良い点です。

ちなみに、数は少ないのですが、中古車も販売しています。新車は日本と比べるとかなり値が張ります。というか、中古車も然りです。我が家は2台目の車は、メーカーさんの中古車を購入しましたが、2018年車8万キロでおよそ日本円で180万円、ここに税金約15%や、その他色々とかかってくるので、相当な金額になりました。

ちょっと余談ですが、車の保険加入は必須(納車や売買日から加入していない場合は引き渡し不可)ですが、日本の値段からすれば相当高価に感じます。※値段の相場は州や地域により異なります

また、支払い時にローンが組めるかどうかや、購入ではなくリースを利用できるかどうかは、人によります。ビザなど滞在ステータスやクレジット(※クレジットカードではありません)があるかどうかなど人によって異なるので、販売店に確認してもらわなければなりません。私は実はリースもありだなと思ったのですが、利用不可でした。

中古車販売店に行く

メーカーに次いで、安心なのは中古車販売店での購入です。メーカーよりは、多少値段が安くなる場合が多いのですが、大幅には違わない感じです。車登録の代行手続きは、やってくれるところとやってくれないところがあるようなので、確認が必要です。

メリットは、様々な車種が一気に見れるので、メーカーの中古車より選択肢が増えます。ただ、個人的な印象としては走行距離の少ない車はあまりありませんし、逆に15万キロや20万キロ走り抜けた車も販売しています。

しっかりと点検はされていることが多いので、変な車を買わされる可能性は低いです。

個人売買する

3つ目の方法は個人売買です。カナダにはKijiji (キジジ)というサイトがあり、こちらが有名です。車だけではなく、色々なものが売買されています。メルカリのような感じですね。FacebookのMarketplaceでも取引できます。私は後者を使ったことがあります。

なんといってもメリットは、高く売れて安く買えるという点です。が!!リスクもあります!!

写真は見れますし、実際に試乗することもできますが、基本売る前の点検はされていません。また、カナダには日本のような車検制度はありません!!恐ろしくカタカタ・ギコギコいってる車が時々走っているのはそのせいだと思っています。また、故障車もよく見かけますし、整備不良で走っている車も見かけます。

また、売主が事故車であることを隠している場合もあります。

そして、英語またはフランス語で完璧なコミュニケーションが取れないと、変なものを買わされそうで怖いです。

車の登録は自分で行くことが必須になり、原則は売主・買主双方が出向かなければなりません。売主が行きたくない場合は双方合意の元で可能ですが、その際は委任状か誓約書を用意しなければならず手間がかかります。(用意しなくてもいいのですがリスキー)

なるべくリスクを避けるために、試乗・点検(点検してくれるところに持っていく。点検代は買主負担が原則)・売買・登録など何度も会わなければならない可能性があり、連絡も電話やメールで取らなければならないので、結構大変です。途中で連絡が取れなくなったり、急に他の人に売ることになった・販売を辞めた、なんてこともあります。

私はこの方法で最初の車を買いましたが、全て日本人エージェントにお願いしてやってもらったので、試乗・売買と登録だけ出向けばよく、大変ではなかったのですが、もし自分一人ならいろんな意味で怖くてできなかったと思います。

また、売買サイトではなく、知り合いから譲ってもらうなど、ある程度信頼できる人からの購入なら良いと思います。時々、帰国するので買い手を探しているという情報が入ってくることがあります。エージェントを使うのも一つの方法でリスクが下がると思います。

日本から持ち込む

最後に、あまり現実的でない方法です。
方法としては可能なのですが、まず、原則15年落ち以上の車しか持ち込めません。日本で愛用していた車をそのままカナダで乗りたい!と思っても、まず条件で弾かれる可能性が高いですよね。

そして、車の購入費用こそかかりませんが、運送費や諸費用がかかるので、タダに近いような価格にはなりませんし、手続きが面倒だと感じるかもしれません。

ここからは完全に個人の見解なのですが、日本から持ち込まない方がいいのでは?と感じる点をお伝えすると
☑️カナダの道はボコボコで穴だらけなので、車が悪くなったり壊れたりしやすい
☑️雪の降る地域では車の持ちが短くなる
☑️古い車の場合、部品の正規品がなく代替品になる可能性がある(もちろん、代替品が必ずしも悪いわけではない)
です。つまり、苦労して持ち込んでもそんなに長くは持たないのでは…?という気がしてならないのです。

修理代も高いので、結局故障ばかりしていると買い替えた方がいいんじゃ…という思いに駆られるのではないかと思います。余談ですが、そういう意味であまり新車を高額で買っても傷むしなぁ…と個人的には思っているので、少なくともモントリオールで乗る場合はわざわざ新車を買わなくていいな、と思っています。また、高級車や新車の盗難や車上荒らしも聞くので余計にそう思います。

話は戻って、どうしても持ち込む!という方はいいかもしれませんが、私はおすすめしません。もちろん、個人の自由です(笑)

まとめ

なんでもそうなんですが、やはり値段相応ですね。車の価格も同様です。

私は1台目の時は、コロナ禍で売っている車がほとんどなく、やっと見つけた車が2007年車マツダ3で2万キロ、とても綺麗で事故歴なし、ご高齢の方が週末だけ買い物のため乗っているという車で、条件は悪くなかったのですが、さすがに部品は古くなっていたようで、約一年の間に大きく二度壊れました。
一度目は、ハンドルが左にだけきれなくなりこれでもかというくらい硬くなり、冷や汗をかきかき整備工場まで行った記憶があります。部品の劣化が原因でした。こんな危険な状態で乗っちゃダメだよ〜と言われましたが、部品の劣化は見た目には分かりません…。

二度目は、高速を走行中にガッツーン!!と大きな音がして、直後から一定のリズムでタイヤ付近から異音。再び整備工場までタイヤが外れてしまわないかヒヤヒヤしながらなんとか到着。原因は、タイヤと本体を繋ぐパーツの劣化でそこが取れてタイヤが仮止めのような状態になったことでした。またまた、こんな危険な状態で乗っちゃダメだよ〜と言われましたが、だから事前に知るの無理でしょ…と思いました。

部品の劣化と、道路が本当に悪いので、よく壊れます。これは私が実証済みです。危険な状態で乗って何もなくて良かったのですが、二度目の故障を受け、命には変えられないなと買い替えを決意しました。

2台目はメーカーで購入したので、雲泥の差でした。一度も壊れませんでした。しかし、購入時に8万キロでまもなく10万キロにさしかかってきて、タイヤあたりから異音がするので(点検に出しましたが異常はないと言われました)気になって買い替えました。

命を落とさない、ましてや誰かを巻き込まないことより大事なことはないので、みなさん、カナダで車選びをする際にはぜひこの記事を参考になさってください。

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